観音駅~本銚子駅間の空転対策について、株式会社ニートレックス様にご協力いただきました。

2025.10.01

銚子電鉄では、勾配区間における落葉・塩害・降雨等の影響で発生する車輪空転により、遅延が生じる事例がありました。このたび研磨・研削メーカーの株式会社ニートレックス様のご指導・ご協力のもと、観音駅~本銚子駅の勾配区間で空転発生防止対策を試行いたしました。

1. 空転発生の背景

沿線樹木の落葉がレール面に付着し、列車通過時に踏み潰されることで、落葉成分(タンニン)とレール(鉄)の反応が繰り返されます。これにより黒色の被膜(タンニン鉄を含む)が形成され、朝露や塩害の影響で樹脂化して車輪が滑りやすい状態となり、遅延の原因となっていました。

2. 実施した対策

レール踏面を研磨し、樹脂化した黒色被膜を除去。作業には、株式会社ニートレックス様のバッテリー式自動錆取り機「RS-3」を使用しました。実施後はレール表面状態が改善し、当該区間での空転が一時的に改善しています。

3. 今後の対応

当該区間については継続監視を実施し、必要に応じて追加対策を講じます。あわせて、落葉の付着を抑制するため、沿線樹木の剪定・伐採を計画的に強化いたします。その他の空転が発生しやすい区間についても、状況を踏まえ順次対策を検討してまいります。

4. 協力企業

株式会社ニートレックス(研磨・研削ソリューション)
公式ホームページ:https://www.nitolex.co.jp/
本取組において、機器提供および作業手法のご助言をいただきました。


お知らせ一覧