3月1日、22000形観光列車「次郎右衛門(じろうえもん)」の出発式を仲ノ町駅にて関係者向けに執り行いました。
2023年に、2200系の第1編成(車両番号:モハ2202-モハ2252の2両編成)を譲り受け、2024年3月に銚子電鉄22000形としてデビュー。今回はその2編成目となる車両(車両番号:モハ2201-モハ2251の2両編成)を、「観光列車」として改修しました。
観光列車化にあたり、座席シート柄や吊り革を港町・銚子の雰囲気に装飾するほか、展望席やカウンターバー設置などのアコモデーション改造(車内設備の改造)を施しております。なお、車体外装カラーにつきましては南海電鉄2200系の現行塗装を採用。なお、クラウドファンディングでご支援いただいた12,010,569円を観光列車化にかかる費用に充てており、銚子電鉄を愛してくださる皆さんのためにも「銚子観光の玄関口」となる列車を目指しております。
また愛称「次郎右衛門(じろうえもん)」は和歌山から銚子へ渡り、外川漁港を築き上げた偉人「﨑山次郎右衛門」の名を拝借しました。
「﨑山 次郎右衛門(さきやま じろうえもん)」は、紀州(現 和歌山県)出身の漁師。当時、紀州で漁業を営んでいる際に海難に遭いましたが、銚子の人々に助けられました。その恩返しとして、彼は銚子に移り住み1656年よりイワシ漁を始めることに。その際、故郷である紀州からおよそ140人もの漁師を呼び寄せて、銚子の地で漁業技術の伝承や漁港の建設に尽力しました。1667年には外川町の街づくりが完成したとのことです。
外川の街並みは彼の故郷である和歌山の港町を彷彿とさせるもので、昔ながらの風情を今なお多く残しています。また、当時の繁栄ぶりは「外川千軒大繁昌」と語り継がれているほどに栄華を極め、外川の街ひいては銚子の発展に貢献した、まさに銚子の偉人なのです。
運用開始予定時期は、2025年4月1日を見込んでおります。
もうしばらくお待ちくださいませ。