銚電神ゴーガッシャー



<ゴーガッシャー プロフィール>
私が所用で宇宙空間を移動中に、機体故障で地球上に不時着したのは、確か西暦2013年秋のことでした。
かなりの急角度で降下を続け、地球が近づいた時、操縦していた機体が突如として空中分解を起こし、私は機外に放り出され、たまたま銚子電鉄の仲ノ町駅にあったグリーンの車輌にぶつかり、そのまま気を失ってしまったのです。 意識を取り戻した時、私はグリーンに彩られた強靭な体を持つ、地球で言うところの「キャラクター」に生まれ変わっていました。
私を最初に見たとき、銚電の社員たちは、「未知の生命体」の不時着に驚きながらも、まばゆい光を放つ中で変身を遂げた私を温かく迎え入れてくれました。 「お腹が空いたっぺ。これを食べろさ」。 そう言って銚電の社員たちが差し出してくれたぬれ煎餅を食べ続けるうちに不時着時の傷もすっかり癒えて、私は元気を取り戻しました。
私は助けてもらった恩返しにと、日本語を急速学習した上で、鉄道について日夜学び続けました。 そして昨年暮れに晴れて、銚子電鉄に正式入社し、「ゴーガッシャー」と名付けられ、時々現れては銚子電鉄や銚子市を破壊しようとする悪の軍団と戦いつつ、種々のイベントに参加して銚電ファンが一人でも増えるよう努力を続けています。
ところで私は「ゴーガッシャー」と普段はカタカナで表記されています が、漢字では「恒河沙」(ごうがしゃ)と表されます。この言葉の意味は 10の52乗、まさに天文学的数字ですが、宇宙から遥々やって来たのだから、これくらいダイナミックな名前が良いということで名付けられたと銚電の社長から聞かされています。そういえば、私が未知の生命体だったころ(笑)、確かアンドロメダ星雲をワープ航法で旅していた時に、一度だけ試運転中の銀河鉄道999を見かけたことがあります。 日本の蒸気機関車(地球に来てからTVで見たことがあります)によく似ていましたが、とてつもなく速かったことを覚えています。 時折、14万8千光年離れた故郷のことを思うと寂しくなりますが、 良き仲間に恵まれ、楽しく仕事をしています。
銚子は気候も温暖で住みやすいので、近いうちに弟を呼び寄せて一緒に住もうと思っています。兄弟で力を合わせ、「愛と正義」の力で、厳しい経営を続ける銚子電鉄を支えるべく、頑張ってまいります。 街で見かけたら、「ぬれせん、食べてるか?」と、気軽に声をかけてください。 今後ともよろしくお願いいたします。